はじめに
経験や専門性を活かして働くのは
環境が整っていないと難しい。
そんなことを痛感しています。
「この人と働きたい!」と思えるからこそ
今の仕事を続けているのもある。
働く上でのバランスを考えた時に、
- 働きやすいが時給が安い
- やりがいはあるが人間関係が悪い
- 人間関係は良いが通勤が不便
このような状況に悩むことは
決して珍しくありません。
ただ、キャリアを途切れさせたくない
という一心で働いている方も
いるのではないでしょうか。
キャリアが途切れる理由
職場に数年ぶりのブランクを経て
働き始めたスタッフがおり
色々と考えさられることがあります。
パート労働者というのは
⑴ 新卒でフルタイム→パート
⑵ 結婚・出産等で離職していた
⑶ 長いブランクを経て久しぶりに就職
というパターンがあり
ブランクの理由として
- 妊娠による体調不良
- 出産
- 配偶者の転勤
- 近くに実家がない(子供を気軽に預けられない)
話を聴く限りは概ねこんな理由が当てはまります。
特に医療関係者では、
途切れない緊張感からの疲労や
ハードさゆえにメンタルを維持できず
辞めざるを得ない状況もあります。
どこも人手不足なので、
休んでいる人がいると
残ったスタッフに負担がかかり
むしろ辞めてもらった方が新しい人を
採用できるという事情はわかります。
病院は人事教育を受けた管理監督者が
あまりいないようにも思えます。
あまりに人員の新陳代謝が良くても
後進が育ちません。
ブランクがある人を採用する時の注意点
事務作業のある仕事であれば
一般的なパソコン操作ができること
は必要最低限の採用条件。
ブランクがある人、あるいは
病院でしか働いたことがない
医療専門職の場合
これが思わぬハードルになり得るので要注意です。
- PCそのものの扱いに抵抗がある
- キーボード操作に慣れていない
- 文書作成の基礎知識がない
- メールのマナーがわからない
PCやソフトの使い方は
ネット検索をかければ
大抵のことは解決法が見つかりますが
探すことさえもなかなか難しいケースがあります。
新入社員ならまだしも
中高年となれば、教える側にとっても
本人にとっても辛いことだと思うわけです。
したがって、採用試験ではPC周りの操作性が
確認できればありがたいなと考えています。
パソコン操作ができないから
仕事の適性がないという訳ではなく
できなくても自分で解決しようとする
姿勢が求められます。
医療職ならパソコンより対人業務が
得意ということも大いにあることでしょう。
未経験職種への転職なら【安定のお仕事】それから、意外と採用後に頭を悩ませるのが
- 報連相が苦手
- コンプライアンスが身についていない
- 敬語がうまく使えない
この3点も挙げておきたい課題点です。
どこかに所属して働き続けている人ならば
- この場面ではこの敬語を使おう
- これは早く報告しないとまずい
- この情報は他の人に言うのは辞めておこう
- これはどうやらまずい方向に向かいそうだ
- 上司の印鑑は勝手に使えない
このような感覚は経験則として
身に付いていることでしょう。
ただ、専業主婦の期間が長いと
ちょっと足りないことがある。
これらはまめな注意喚起と本人による努力で
変えられる可能性はあります。
さいごに
人材を採用するとき
「この人と一緒に働きたいかどうか」
が一番大切なように思います。
プロジェクトへの貢献を最大限にするために
スキルの見極めはきちんとしたいものです。
たとえキャリアを中断している時でも
自分の強みを伸ばすことが大切です。
とにかく諦めない。
その後のキャリアに活かせそうな何らかの努力
が継続できると良いと思います。