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【運動療法】脱落者を出さない工夫

院内を歩いていると、

楽しそうにリハビリ室に向かう高齢者集団にときどき出会います。

女性陣はバッチリメイクで服装もおしゃれ。

リハスタッフ(おそらく理学療法士)が爽やかに出迎えているのを見ると

「私も年を取ったらこういうところ(元気なスタッフがたくさんいる所)で

リハビリさせてほしい」と思えます。

参加している患者さんの詳細はわかりませんが、

どうやらリハスタッフによるマンツーマン指導が行われているようです。

患者さんは比較的足取りが軽やかなため、

素人目にはマンツーマンでなくても大丈夫そうに見えますが、

保険算定の要件に「1対1」という説明書きがあるのでした。

脳血管疾患等リハビリテーション料を算定すべきリハビリテーションは、1人の従事者が1人の患者に対して重点的に個別的訓練を行う必要があると認められる場合であって、理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士と患者が1対1で行うものとする。

しろぼんねっと

この他、認知症患者に対するリハビリテーションなども

同様の要件があります。

集団で運動療法を行うときの課題

一方、研究で運動指導をしているスタッフと話していて

「とくに集団の場合『うまく出来ない』と落ち込んでしまう方がみえて

ドロップアウトしないような工夫がいる。」

との話題になりました。

たしかに、

集団指導の場合、周りの人を見ながら頑張れるのがメリットである一方で

うまく出来ない時に劣等感を感じてしまう懸念があります。

指導スタッフが患者さんの承認欲求をうまく満たし

患者さんにモチベーションを維持してもらう工夫として

まずは運動療法に参加してもらったことに感謝を示す

出来ていることを具体的にフィードバックする

という点があるかなぁと思います。

子どもでも高齢者でも小手先の褒め言葉を繰り返したところで

うまく響きません。

「すごいですね」「さすがですね」だけではなく

「初めの頃に比べたらバランスが良くなっています」

「前より疲れにくくなりましたね」

といった具体的な言葉をかける。

運動療法に限らず、学校教育や仕事全般に言えそうな話です。

指導スタッフは、洞察力と声かけのスキルを養う必要があります。

苦手なことや失敗したことは本人が一番自覚しているので

ポジティブな内容をフィードバックした後に

ネガティブな内容をフォローアップする流れが

患者さんが気持ちよく運動を続ける支えになろうかと思います。

失敗してもやってみようかなと思わせる工夫

ジムでエアロビクスの指導を受けるとき

コーチは完璧な手本を見せてくれます。

自分も完璧に出来るといいなと思いながらトライしますが

実際に鏡に映っている自分を見ると「思ってたんと違う・・」となり

めちゃくちゃ息切れしてテンションが下がる始末。

自宅で有酸素運動をする時に見ているyoutubeで

とても良い手本があるので紹介したいと思います。

このズンバプログラム、前の3人はとても良い感じに動いていますが

後ろの方の女性に注目してもらいたい。

初心者なのか動きがぎこちないし、動きがワンテンポ遅れています。

もう1つは先日bud guyダンスで紹介した韓国人コンビニよるもの。

左のお兄さんから目が話せません。

一緒に踊ってみると本当にこうなる。

顎が出てしまうようなエクササイズでも

ちょっと出来ない手本があると失敗に対するハードルが下がり

「まぁやってみるか」という気持ちになりませんか。

まとめ

料理教室のように、全ての工程が終わったあと

美味しい料理を食べられることはインセンティブになりますが

運動療法となるとインセンティブを得るのが難しい。

そもそも自らを鼓舞する資質があれば

運動療法を受ける対象者にはなりにくい。

自分が運動療法に携わるときは、

究極の目標として

本人が誰かの支えがなくても続けられるような関わりを

していきたいものです。